歯周病

当院では「位相差顕微鏡」という特殊な顕微鏡を使用して、お口の中にいる「細菌の種類」を把握します。治療前と治療後に細菌検査を行うことで、治療による菌の変化を確認します。

歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶けていきます。そこで当院では、患部を様々な方向から撮影できる「CT」を使用して”歯周病の進行度合い”を確認します。

 

患者さんの唾液に含まれる成分を測定することで「現在の歯周病の状態」や「将来的な歯周病リスク」を手軽に確認できます。

通常の感染症では抗生物質を服用して体の内側から菌に働きかけます。

歯周病治療でも同様に、”検出された菌”に有効な抗生物質を一定期間服用していただき、菌を減らしていきます。

「3DS」とは、歯ぐきの外側から”抗菌剤”を作用させる治療法です。専用のマウスピース（ドラッグリテーナー）に抗菌剤を注入し、一定の時間それを装着していただきます。

歯周病治療に「レーザー」を活用すると、歯周ポケットの奥深くまで「殺菌」できます。歯周病菌の”毒素”も除去できるため、治療後の経過も良好になります。

「PRGF」とは、患者さんの血液から抽出した「成長因子」を使用して、歯周組織の再生を促進する治療法です。患者さんご自身の血液から生成するため、拒絶反応やアレルギーの心配がありません。治療後の腫れも少なく回復が速いというメリットもあります。

細胞を増やす成長因子が含まれる「リグロス」という薬剤を使用して、歯周組織の再生を促進します。リグロスを使用した再生治療は「保険適用」のため、経済的な負担も軽減されます。

奥歯の分岐部（根っこと根っこの間）に対して行う手術です。

右の画像で赤く囲まれた部分（分岐部）は通常の治療では器具が届かず、歯石や細菌の取り残しが多くなります。画像を見るとこの部分だけ歯周病が進行し、骨が溶けている様子がわかります。

このようなケースでは歯の根っこを2つに分割することでその部位の清掃性が良くなり、歯が残せる可能性が高くなります。