
セレックシステムはセラミック素材の修復物(詰め物・被せ物)をコンピュータを使って設計・製作するシステムです。
以下にその特徴をご紹介しましょう。
従来の治療では、セラミックの修復物が歯に入るまでに2~3回の通院が必要です。
しかしセレックシステムでは最短1日、来院したその日にセラミックの詰め物や被せ物を入れることができます。
セレックシステムで使用するセラミックは変色を起こしにくいため、装着後もその白さは半永久的に続きます。
セラミックは表面が滑らかで、汚れ(プラーク)が付着しにくい特徴があります。
また長く使用しても変形がなく、接着剤でピッタリと歯に密着させるためすき間から汚れや細菌が入る心配もありません。
これにより装着後に虫歯になるリスクが大幅に抑えられ、良好な状態が維持できます。
従来の治療では「削る→型取り→模型の作製→修復物の製作」と複数の工程を経るため、完成した修復物にどうしてもズレが生じてしまいます。
しかしセレックシステムは型取りや模型の作製の必要がなく工程が非常にシンプルなため、歯と完成品とのズレがほとんどありません。
セレックシステムでは歯を削った後、専用の3D光学カメラでその部位をスキャンし、歯型をコンピュータに取り込みます。
従来のような苦しい型取りが必要ないため、治療による患者さんの負担が軽減されます。
前歯の治療など審美面(見た目)を重視するケースでは、治療後に「自分が思っていたイメージと違う」ということもしばしば起こります。
これは治療の過程で、患者さんと歯科医が思い描く”理想のゴール”にズレが生じてしまっているためです。
このようなズレを生じさせないために、当院では治療を進めていくなかで、
・治療前のカウンセリング
・セットアップ模型によるイメージのすり合わせ
・仮歯によるイメージのすり合わせ
の3つの工程を行い、患者さんと理想のゴールを共有していきます。
治療をはじめる前に、まずは患者さんのお話をじっくりお伺いしていきます。
その際に過去の症例や模型などをお見せしながら、イメージをより具体化していきます。
患者さんの歯型模型を作製し、その模型上でゴールとなる歯の形態を再現していきます。
その模型を患者さんにもご覧いただき、イメージのすり合わせを行っていきます。
最も審美性が要求される前歯の治療では、完成品をイメージした仮歯をお作りし、それを実際に患者さんのお口に装着します。
歯の形や歯並びなど気になる部分は修正し、その情報を完成品に反映させます。
当院のセラミック治療では微細な部分も精巧に仕上げることも追求していきます。そのうえで欠かさせないのが「マイクロスコ―プ」です。
マクロスコープは医療用顕微鏡で、肉眼では見えない部位を最大で20倍にまで拡大することができます。
上記は千円札を肉眼で見た時(左)とマイクロスープ下で見た時(右)の比較画像です。
マイクロスコ―プを使うと花びらの中の『二・ホ・ン』(赤マル)という文字まで確認することができます。
当院ではこのマイクロスコ―プを活用し、修復物をミクロレベルにまでこだわって作製しています。
医学的な視点からみる「美しさ」や「機能性」が、必ずしも患者さんにとってのベストとは限りません。
患者さんに満足していただくためには、患者さんのご意見やご要望に耳を傾けることも重要だと考えています。
そのため私たちから一方的に治療方針を押し付けるようなことはいたしません。
どうか安心してご相談にいらしてください。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。