削る量が少ないブリッジ

従来よりも”削る量“が少ない「ヒューマンブリッジ」

ヒューマンブリッジが従来のブリッジよりも優れている点、それは表層のエナメル質を少し削るだけでブリッジが装着できることです。

従来型のブリッジは支えとなる歯（支台歯）を全面削り、被せ物（クラウン）を入れる要領で人工歯を橋渡しに補っていきます。

しかしこの方法は、残っている歯がたとえ健康であっても象牙質まで歯を削らなければなりません。そのため治療によってその歯は新たに虫歯や知覚過敏（歯がしみる）のリスクを背負ってしまいます。

一方のヒューマンブリッジは、エナメル質の多くを残してブリッジが装着できます。これにより虫歯や知覚過敏なるリスクもが少なく、歯へのダメージも最小限に抑えられます。

ヒューマンブリッジのメリット・デメリット

ヒューマンブリッジのメリット

①歯を削る量を最小限に抑えられる

エナメル質をわずかに削るだけなので、治療後に虫歯や知覚過敏を発症するリスクが軽減されます。また重度の知覚過敏で神経を取るような心配もありません。

②体への負担が少ない

ヒューマンブリッジの治療は麻酔が不要で、インプラント治療のような外科手術も必要ありません。また金属アレルギーの方でもご使用いただけます。治療による患者様への負担が少ないのもヒューマンブリッジのメリットです。

③装置が目立ちにくく、見た目がよい

ヒューマンブリッジはエナメル質を少し削って、そこに特殊な装置を取り付けますが、その装置もほとんど目立つことはありません。従来のブリッジのように”被せる“必要がないため、見た目もすっきりします。

⓸治療期間が短く、通院回数も少ない

従来のブリッジよりも治療にかかる期間が短く、また通院回数も少なくすみます。

ヒューマンブリッジのデメリット

①固定が弱いため、強い衝撃で外れることがある

ヒューマンブリッジは従来のブリッジよりも固定が弱いため、強い力がかかると稀に外れる場合があります。ただし外れた場合でも、噛み合わせを調整してから再装着が可能です。

なお、当院では噛み合わせのバランスを考えた設計や専用の接着剤による固定など、ブリッジが外れにくい工夫を行っています。

②お口の状態によっては、適用できない場合がある

ヒューマンブリッジはすべてのケースで適用できる治療法ではありません。

たとえば

• 支えとなる歯が歯周病である
• 失った歯の本数が多い

などのケースは、ヒューマンブリッジによる治療が難しくなります。

当院では事前にしっかりと診査・診断を行ったうえで、治療の可否についてお伝えしてまいります。また治療をする・しないに限らず、「ヒューマンブリッジができるか知りたい」という方のご相談も受けつけております。お気軽にお問い合わせください。

	従来のブリッジ（削るブリッジ）	ヒューマンブリッジ
メリット	歯にしっかり固定される	歯をほとんど削らない 歯へダメージが少ない 治療期間が短い
デメリット	健康な歯を多く削る必要がある 場合によって、神経を取る治療が必要となる	強い衝撃で装置が外れることがある お口の状態によっては、適用できない

ヒューマンブリッジの治療の流れ

ステップ1支台となる歯のエナメル質を少し削ります。

ステップ2削った歯に装置を装着します。

ステップ3装置に人工歯を取りつけたら、治療は終了です。

「できるだけ歯は削りたくない」とご希望の方へ

ヒューマンブリッジは比較的新しい治療法なので、現在も取り入れている歯科医院はそれほど多くはありません。

しかし当院では患者様への負担を可能なかぎり減らしつつ、見た目や機能を回復できる点から、この治療法をいち早く導入しています。

自身の歯を失った時、そのまま放置してしまうと残っている歯に悪影響を及ぼすため、できるだけ早く対処しておくことがベストです。ただ必要な治療であるとはいえ、健康な歯を削ることをためらう方も多くいらっしゃいます。そして私たちも「自分の歯を守りたい」という患者様のその気持ちを大切にしたいと思っています。

まずは皆様のお悩みや不安、ご希望などをお聞かせください。当院では患者様の声に真摯に耳を傾け、お一人おひとりに最良な治療をご提案してまいります。