ピエゾサージェリー|超音波メス
ピエゾサージェリーは、Dr.Tomaso Vercellotti(トマソ・ベルセロッティ)によって考案された現在最も注目されている手術器具で、三次元超音波振動を利用することで切削部分の長さ・深さを正確にコントロールが可能です。これにより、神経や血管などの軟組織を傷つけず安全に骨だけを切削することができます。当院では2010年にピエゾサージェリーを導入し、患者さんのご負担を更に軽減する施術を行っています。ピエゾサージェリーによる繊細な施術は、インプラント、歯周外科などにおいて多くの可能性を示しており、骨移植、歯冠延長術、骨性癒着歯の抜歯にも応用され、施術の安全性を高めています。
簡単にご説明すると、お口の中の歯・骨などの硬組織を切る機械です。。
25,000~30,000Hzの超音波振動により骨などの硬組織を削ります。特徴的なのは骨は切断できますが、ドリルやソー(のこぎり)のように、神経や血管は傷つけないことです。硬組織しか切れません。この機械を使用することで、硬い組織を切っていきます。
切るというと、鋭利な刃物のようなもので切るというイメージがあります。当院が導入しているピエゾサージェリーは、微振動によって効果を発揮します。
ピエゾサージェリータッチの先端は丸い形状をしていますが、これが微振動をすることによって、しっかりと形を作ることが出来るのです。
切り方は骨を震わせて切るというイメージです。
これにより、骨のダメージを極力減少させるだけでなく、痛みや腫れを少なくさせることが可能となりました。
先ほど、硬い組織を切っていくとお話しましたが、この機械では、お口の柔らかい部分(歯肉・神経のことを軟い組織と言います)は切れないような仕組みになっています。それもまた、細かい振動のおかげです。血管や神経に傷をつけることがありません。
実際に、指の腹にチップを当てても切れることがありません。
お口の中の軟組織を傷つけにくい外科手術が可能となる。これもピエゾサージェリー導入の強みといえます。
骨のダメージを減少できるということは、骨が火傷をしてしまうのを防ぐことが出来るということも大きなメリットなのです。
組織が火傷を負ってしまうと、その後の治療に大きな影響がでてきます。骨の火傷を防ぎながら治療できるのは、ピエゾサージェリーの大きな特徴です。
インプラント治療には欠かせない最新の超音波機器、ピエゾサージェリーは患者さんへの負担が大幅に軽減でき、治療の幅も大きく広がります。
今まで、骨が不足してインプラント治療を諦めていた方へも、骨移植など大きな処置に対して低侵襲(ダメージが少ない)処置が可能となりました。
世界的にも新しく、とても安全性が高い最先端の機械です。
メリット1
インプラント治療にピエゾサージェリー(超音波機器)を使用することで、従来のドリルと比べ、
低振動で、骨や歯茎へのダメージを最小限にする優しい治療が可能となりました。
メリット2
インプラント治療にピエゾサージェリー(超音波機器)を使用することでインプラント本体と骨との結合が早まります。
メリット3
インプラント治療にピエゾサージェリー(超音波機)を使用することで
人工骨の骨化が早まります。
メリット4
インプラント治療にピエゾサージェリー(超音波機器)を使用することで
治療時間が大幅に短縮出来ます。
ピエゾサージェリーはどのような症例で使用するの?
・インプラントを埋入する時。
・親知らずを抜歯する時。
・歯周病治療を行う時。
・歯周ポケットを清掃する時。
・骨を切る時。(骨造成・骨移植をする時)
など様々な用途で使用することが出来ます。