インプラント専門医

ガイデッドサージェリー

    投稿日:2022年2月19日 | 最終更新日:2022年3月10日

    ガイデッド・サージェリーとは、CT撮影により得た3Dデータを元にインプラントプランニングソフト(Simplant)上で理想的なインプラント埋入ポジションをシミュレーションし、その計画通りのポジションに歯科インプラントを埋入できるように作製されたサージカルガイド(Simplant-Guide)を使用した手術のことを言います。

    インプラントの手術は術者の技量により結果が左右されることが多く、事前に計画した通りに入れることができないこともありました。
    しかし近年では、「ガイデッドサージェリー」の普及により、撮影したCTにパソコン上でシミュレーションした位置通りにインプラントを入れることが可能になりました。
    インプラント手術時にインプラント埋入の位置や角度、埋入深度を正確な方向に導き、またドリルがぶれないように保持し、シミュレーション通りにインプラントを埋入するために必要な補助装置です。サージカルガイドを利用することで手術中のリスクを確実に低減できます。

    歯科医師の説明

    Simplant(シムプラント)

    シムプラントとは、ヨーロッパで開発されたインプラント術前シミュレーションソフトです。

    CTで撮影した画像をもとに患者さまの顎の骨の状態を3次元に変換した状態で、術前のインプラント治療計画を行います。

    シムプラントを用いて治療計画を立てることで、通常のX線撮影では分からなかったさまざまなリスクを事前に把握し、より安全性を高めた手術を行うことができます。

    CT撮影で得られた3D画像

    ガイドによるインプラント手術

    シミュレーションソフト上で、顎の中を通る神経の位置や最終的な被せものの形態等を考慮し、理想的なインプラント埋入位置を検討します。

    CT診断

    顎の骨のサイズからインプラント体の長さ・太さを決定します。

    Simplant-Guide(シムプラントガイド)

    サージカルガイド

     

    マウスピース型のサージカルガイドにシムプラント上で計画したインプラント埋入位置に合わせたホールが設けられている。

    シムプラントガイドとは、シムプラントでシミュレーションした通りの位置にインプラントを埋入するための支援システムです。

    コンピューターテクノロジーのCAD/CAMにより作られ、ガイドに設けられたホールに沿ってドリリングすることにより、インプラントの埋入を正確にナビゲートします。

    当院では、まずCTと口腔内の模型を採取した後、「SIMPLANT」コンピューター上でデータを重ね合わせ、インプラントを入れる位置をシミュレーションします。

    シミュレーションしたデータを元に、インプラントを入れるための「インプラントガイド」と呼ばれる装置を作ります。この装置は、単純にインプラントを入れる位置の目安をつけるものとは違い、位置、方向、深度を全てコンピューター上でシミュレーションした通りにインプラントを入れるための装置です。ヒューマンエラーが少なく、バラつきのない結果を得ることができ、神経損傷などのリスクを最小限に抑えることができます。

    現在ガイデッドサージェリーの普及率は20%程度です。コンピュータ上のシミュレーションや、ガイドの製作などコストはかかりますが、
    安心・安全で正確な手術を行うために、当院ではインプラントガイドを用いた手術を推奨しております。

    安全性と予知性

    ガイデッドサージェリー SIMPLANTによる、より的確な治療計画と患者様ごとに作成されたSIMPLANT Guideを使用した場合、インプラントを治療計画通りの位置に、よりスムーズに、より精確に埋入することができます。SIMPLANT Guideはコンピュータ・テクノロジーのCAD/CAMにより作られ、ガイドに設けられた孔がインプラントの埋入を精確にナビゲートし、オペ時間の短縮や、予知性の高い治療で危険性や負担を軽減します。SIMPLANT Guideは一つずつ患者さんごとにカスタムメイドされた医療器具です。

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