健康保険適応でできるハイブリッドクラウン(CAD/CAM冠)拡充
保険の改定で、下の大臼歯が条件によってハイブリッドクラウン(CAD/CAM冠)の使用が広く使用可能となりました。
ここ数年で保険でも白い歯を入れられるケースが増えてきています。 現保険治療でできる白い歯には適用条件やデメリットもありますが、
メリットも多く、その適応範囲も年々拡大してきています。 毎年のように“特例”が増えていっており、保険治療から金属がなくなる日もそう遠くないと思います。
★医科にて金属アレルギー検査陽性であれば大臼歯ハイブリッドクラウン(CAD/CAM冠)は健康保険適応となります。
保険のCAD/CAM冠であれば、土台(コア)も健康保険でファイバーコアが使用できます。
金属の土台は、金属アレルギーの原因になりますし、歯の根が割れやすく歯を早期に失いやすいのでファイバーコアが健康保険に導入されました。
(但し、上部補綴物が自費の場合はコアも保険外となります、保険請求すると不正請求となります)
歯科医院での説明でよくある誤解は、「この歯は白い材料は使えません」という言葉です。
「以前の歯医者にだまされた」と誤解されてる患者さんがいますが、意味を解説します。
そもそもすべての歯科医院で同様な治療を受ける事は出来ません。
歯科医師の経験や設備により、施設基準を届け出て受理された場合にそれぞれの治療を健康保険で行うことができます。
どの歯科医院を受診しても同じ治療を受ける事ができる時代は終わりました、歯科医院ごとに差があります。
同じ様に、CAD/CAM冠もすべての歯科医療機関で同じ様に保険治療で受けれるわけではありません。
九州厚生局が施設基準を満たし届出を受理した歯科医院のみにて、健康保険で治療を受ける事が出来ます。
「この歯はに保険で白い材料は使えません」この言葉の意味は、
①ここの歯科医院では保険で出来ない! しかし実は他の医院では保険で出来る。(施設基準を満たせない歯科医院なので保険でできない)
②ここの歯科医院では保険で出来ない! 他の歯科医院でも保険のルール上同じく出来ない。(保険のルール上できない)
③ここの歯科医院では保険で出来ない! 実は保険でできるが、患者さんから指摘されない限り説明しない、もしくは言われてもうちではしてないと言う。
の二つのケースがありますので誤解の無いようにお願いします。 多くのケースは①と②で誤解があります。
施設基準の詳細は、九州厚生局ホームページにて公開されています。(歯CAD)と記載がある歯科医院のみ健康保険でCAD/CAM冠(ハイブリッドクラウン)治療を受ける事が出来ます。