審美歯科

歯の金属アレルギー

    投稿日:2022年3月3日 | 最終更新日:2023年9月5日

    歯科金属アレルギー|佐世保市審美歯科医院

    つらい金属アレルギー

     

    歯科金属アレルギーは発症すると大変です、予防が大切です!

    なると大変!!  歯の金属アレルギー

    最近、歯科金属アレルギーのリスクについて関心が高まっており、NHKの「ためしてガッテン」にて特集として取り上げられました。
    全身の金属アレルギー

    日本の人口の約10分の1にあたる1,000万人の方が、金属アレルギー患者又は潜在的な金属アレルギー患者と言われています。

    虫歯治療に一般的に使われている金属にも、金属アレルギーのリスクがあることをご存知でしたか?
    現在の歯科保険治療による歯の差し歯、ブリッジ、かぶせ物は金属を使用しています。また、メタルボンドと呼ばれる自費治療にも金属を使用しているため、金属イオンが溶けだします。
    アレルギーの方には当然として、全ての方に金属フリーのものが推奨されています。
    表面に金属が使って無くても内面に金属が使ってあれば危険です。入れ歯のツメの部分の金属も原因となります。
    口の中は唾液によって湿潤状態なので、歯の治療後の金属材料のイオンが溶け出る事により全身に症状が出ます。安心・安全な非金属材料の使用をおすすめします。

     

    金属アレルギーの原因

    歯科治療に使用した金属がイオンとしてお口の中に溶け出すことが原因です、それが体内に取り込まれてアレルギー反応を起こし全身の症状として発症します。

    <金属アレルギーの原因となりやすい主な金属>

    コバルト、スズ、パラジウム、インジウム、イリジウム、クロム、ニッケル、水銀

    悩む歯科医師

     

    上記を含む主な歯科用金属

    保険治療金銀パラジウム合金保険治療で多く使用される金属です。前から4番目以降の保険の差し歯、かぶせ物は、基本的にこの金属による銀歯となります。
    ニッケルクロム合金金銀パラジウム合金よりもアレルギーリスクが高いと言われており、最近では使用が限定されています。
    アマルガムアマルガムに用いられる水銀は無機水銀で、有機水銀のような毒性はありませんが、アレルギーをおこしやすいと言われています。
    銀合金やわらかい金属なので、主に乳歯の治療や、神経を取った歯の土台などに使用されます。錆びやすく、溶出して歯茎を黒く変色させることがあります。銀自体はアレルギーの原因になりにくい素材ですが、合金に含まれるほかの金属がアレルギーを引き起こすことがあります。
    自費治療金合金 /白金加金金を主体とした合金で、錆びにくい金属です。保険治療で使用される金属に比べ、金属の溶け出しや、歯茎の変色のリスクが低いとされています。

    ※自費治療だと必ず金合金や白金加金が使われているというわけではありません。

    自費治療でも、保険治療と同じ金属が使われている場合もあります。

     

    金属アレルギーの症状

     

    手の金属アレルギー

    もっとも多いのは、手や足の裏に水泡や膿をもった膿胞ができる症状。次いで、口の中の粘膜にわずかに隆起した白線ができる症状。さらに、口内炎や歯肉炎、衣服などに触れている皮膚が炎症を起こす接触性皮膚炎、発疹、などが代表的な症例です。

    代表的な検査方法には「パッチテスト」があります。パッチテストとは、アレルギーの疑いのある金属試薬を肌に付けて肌の反応を見る検査です。皮膚科に依頼します。

    金属アレルギーの治療は、アレルギー源となっている歯の金属を、お口の中からすべて取り除くことですが、アレルギー源の金属をすべて取り除いても、症状が治るまでには数ヶ月、人によってはそれ以上かかることがあります。

    検査・診断

    考える歯科医師

     

    第一に、アレルギーの有無や原因となっている金属を特定する必要があります。そのために、金属アレルギーのパッチテストを行います。一般的には、試薬のついたパッチシールを体に貼った上で、2日後、3日後、7日後の3つのタイミングで皮膚の変化をチェック。確認された所見をもとに、アレルギーがあるかどうかの判断をしていく。また、皮膚への悪影響が考えられるなど、何らかの理由でパッチテストが難しい場合、血液検査を代用することもあります。検査は佐世保市総合医療センター皮膚科にお願いしてます。

    治療方法|歯科における金属アレルギー対策

    説明する歯科医師

     

     歯科における1番の金属アレルギー対策は「口腔内環境を整え、虫歯を作らないようにし、金属製のものを口腔内に入れない」事です。
    しかし現実的には、なんらかの治療をしなければならない場合もあります。
    その場合は「メタルフリーの治療を心がける」事が大切です。
    既に金属製の詰め物がある場合は「メタルフリーに変更する」事が大切です。

    関連記事

    TOP