小児矯正治療とは? 佐世保市
子どもの矯正と大人の矯正の違い、メリット
子どもの矯正は症例ごとに多少の違いはありますが、大人の矯正の違い一般的に早く始める方がメリットが多いです。
特に出っ歯は早期に治療しないと歯を支える骨と歯ぐきが固まってしまうと「がミースマイル」になり成長期以降では手術の可能性もあります。
おとなはすでに顎の骨の大きさや形ができあがってしまっているので、矯正治療を行う場合、土台はそのままの条件で、歯だけを移動して歯並びを治すしかありません。そのため、抜歯して矯正治療する確率も高くなります。それでもさらに治療が難しい場合は、顎の大きさや形を変えるために、外科手術が必要になる場合もあります。大掛かりな矯正治療になります。
子どもの矯正治療
子どもの矯正はただ歯を動かすだけではなく、成長発育を利用して、骨格の状態を改善することができます。 つまり、子どもの矯正(第1期治療)では、障害になっている悪い条件を改善することにより、土台である骨格の成長を正しい軌道に修正し、悪い方向に成長するのを未然に防いだり、骨格の問題を大きくしないようにすることができます。これが、子どもの矯正の最大のメリットなのです。また、歯の生え変わりも同時に管理していきます。 そして、おとなの歯にすべて生え変わり、顎の成長発育もほぼ終わったころ、必要に応じて仕上げ矯正(第2期治療)を行います。骨格的な悪い条件がほぼ改善した状態で歯並びの仕上げをすることができるので、抜歯する確率も低くなります。なかには、矯正の第1期治療だけで終了できる場合もあります。
●中学生や高校生の矯正治療
中高生の矯正歯科は、治療方法は基本的におとなと同じになりますが、まだ成長発育が利用できる場合がありますので、30代以上のおとなとは違う利点があります。また、治療方法も、透明なマウスピースを使うなどより目立たない方法で可能です。
第一期治療と第二期治療ってなに?
- 第一期治療
- 矯正の第1期治療では筋肉系や有害なクセ、咬み合わせを改善することにより、正しい顎の成長発育を誘導します。いわば基本的な土台づくりの治療です。乳歯がまだ残っている時期の子どもの矯正です。期間は1~3年です。
- 第二期治療
- 矯正の第2期治療は、永久歯にすべて生え変わってから行う、きれいな歯並びのための仕上げの矯正治療です。期間は2~3年です。
子どもの時期だからこそ、可能な治療の選択枝もあります。
子どもの矯正治療 第一期治療はいつから、何をするの?
子どもの矯正(第1期治療)は、前歯が生え変わった6~7歳ごろに行うケースもありますが、3~4歳の乳歯のときから始めたほうがいい場合が多いです。お子様の歯や骨格の状態により、矯正治療を開始する最適な時期はまちまちですので、気になることがありましたらその時点で一度ご相談ください。
成長発育以外の理由で、子どもの頃に矯正治療をしたほうがいい理由
永久歯が正常に生えてこない場合は、早期に矯正をしたほうが良いです。
1 もともと顎の骨の中で永久歯の位置が悪く、変なところから生え変わってしまったり、何かの原因で永久歯が埋まったまま生えてこられない場合。
2 虫歯やケガが原因で、本来の生え変わりの時期よりも早く乳歯が抜けてしまって、隣の歯がずれてしまったとき。この場合は、そのままにしておくと、生え変わる場所がなくなって、きちんと永久歯が生えてこられなくなることがあります。
これらのように、個々の歯の生え変わりに問題がある場合は、その時点で早期に解決しておかないと、隣の永久歯に悪影響を及ぼしたり、将来、もっと大がかりな矯正治療をしなければならなくなることもあります。
矯正治療では、装置で歯や顎に力をかけて歯が並ぶスペースを確保しますが、乳歯から永久歯に生え変わる成長期に、その子がもっている成長量を加味してスペースをつくっていくと、将来的に抜歯をせず、歯並びを整えることが見込めます。矯正では奥歯の正しい噛み合わせをつくることが重要になりますが、最初に生える永久歯、いわゆる6歳臼歯は成長期のほうが動かしやすく、大人になると動かしにくくなります。さらに6歳臼歯の奥には12歳臼歯が生えてきますが、成人してからこの2本を動かすのは相当大変で、実は成人の歯列矯正では半数以上で抜歯が必要なんです。このため、6歳臼歯だけが生えている時期からの矯正治療をお勧めしています。
子どもの第一期矯正治療でよく使う装置
- 歯ブラシの基本を身につけ、歯並びに影響する習癖(爪咬み、指しゃぶり)があれば除去していきます
- 乳歯の虫歯は歯の正しい生え変わりを妨げる原因となります。また悪習癖は将来の歯並びに影響します。正しいブラッシング法を身につける事は虫歯を予防するだけでなく歯並びにとっても大切なことです。
- アゴの骨の成長をコントロールします
- 上と下の歯が反対に咬んでいる場合、アゴの骨の成長バランスに悪影響を及ぼすことがあります。そのため、早期に正しい咬み合わせに改善し、正しい骨格形成を促す必要があります。
- アゴの骨の成長をコントロールする装置は取り外し式のタイプから固定式のタイプまでいろいろあります。
- 大人の歯(永久歯)が生えてくるためのスペースをつくります
- 虫歯になって早期に乳歯が抜けてしまったり、6歳臼歯(第一大臼歯)が通常の位置より前方に生えてくれば、将来の永久歯のためのスペースが不足する場合があります。
- 乳歯の脱落で空いたすき間を確保したり、6歳臼歯を正しい位置に動かしたり、アゴの骨や歯列を広げることで、永久歯が生えてくるためのスペースを確保します。
- 負担の少ない装置を使用します
たとえ小さなお子様でも大きな矯正装置は気になるものです。コンプレックスのない明るいお子様になっていただくためにも、子供にとって精神的な負担の少ない装置を作製しています。
- マイオブレース
- プレオルソ
- ムーシールド
- 床型拡大装置
- バイオネーター
- リンガルアーチ
- クワド・ヘリックス
- 急速拡大装置
第二期治療は何をするの?
矯正の第1期治療が終了し、すべて永久歯に生え変わった後、矯正の第2期治療できれいな歯並びに仕上げをしていきます。昔はブラケットとワイヤーを使用してましたが、最近はインビザラインと呼ばれるマウスピースを歯に装着して歯を動かします。 第1期治療で使う装置よりも細かく個々の歯をコントロールできるので、きれいな歯並びに仕上げることができます。 取り外し可能なので清潔です。
「しばらく様子をみましょう」って言われたんですが?
早めなら対応出来ることもあります、一度見せて下さい
相談して良かった、一度診て下さい
矯正治療の簡単な流れ
相談(カウンセリング)
診査/検査(iTeroスキャナ)
診断
治療開始
保定
子供の歯のスペースについて、リーウエイスペース
発育空隙(はついくくうげき)とは、乳歯が永久歯へスムーズに生え変わるために必要なスペースで、顎骨の成長によって一時的に歯列に隙間ができる状態です。
「みにくいアヒルの子の時期(ugly duckling stage)」とも呼ばれます。この空隙は、あくまで生理的なものなので、永久歯の萌出が完了すると消失していきます。
この他に、小児の歯列に現れる隙間に霊長空隙があります。上顎では乳犬歯の近心(BとCの間)、下顎では乳犬歯の遠心(CとDの間)に有ります。上顎の空隙は乳前歯の交換に下顎前歯は臼歯の交換に使われ、第一大臼歯が萌出すると下顎の霊長空隙は閉鎖されます。
この二つの空隙に加えてスムースに歯が生え替わるために、リーウエイスペースが大切な役目を持っています。
リーウエイスペースとは、乳歯のCとDとE(乳犬歯と第1乳臼歯と第2乳臼歯)の歯の幅がその下からそれぞれ出てくる永久歯の3と4と5(犬歯と第一小臼歯と第2小臼歯)の幅の総和よりも大きいので、乳歯より大きな永久歯が並びます。
リーウェイスペース =(C+D+E) -(3+4+5) 正常な歯列では、上顎で1mm、下顎で3mmのリーウェイスペースが生じます。
スムースな永久歯の生え替わりには、発育空隙と霊長空隙とリーウエイスペースが関係してます。
乳歯の生える時期と抜ける時期について
上記の表はあくまでも平均値なので、成長度合いによって大きくずれる事があります。
子供の叢生(歯のでこぼこ)の矯正治療
叢生(歯のでこぼこ)とは、顎の大きさと歯の大きさのバランスが取れておらず、顎に歯が並びきらないででこぼこになっている状態をいいます。
叢生(歯のでこぼこ)は永久歯が生え揃ってから、あるいは永久歯が生え揃う一年位前から矯正治療を開始するのが一般的ですが、以下のような場合には、小学校低学年でも矯正治療を開始したほうが望ましいといえます。
- 叢生(歯のでこぼこ)であることにより、顎が左右に曲がって咬む癖がある
歯がでこぼこしているため、本来の顎の位置で咬むことができずに顎を左右にずらして咬んでいると次第に骨格的な左右のズレに発展していきます。骨格的なズレは外科手術が必要になることもありますので、早期の矯正治療が望ましい状態です。 - 叢生により歯周組織に悪影響を及ぼしているとき
前歯が切端咬合のために、下前歯の歯肉が退縮してしまっています。このように叢生により歯周組織に悪影響を及ぼしている場合には早期の矯正治療の対象になります。 - 乳歯を早期に失ってしまい、放置しておくと永久歯が生えるための隙間が無くなるなど症状の悪化が予測される場合
- 子供の時に矯正治療しておいたほうが、永久歯が生えてからの矯正治療が短期間に終わることが明らかである。あるいは、子供の頃に矯正治療すれば永久歯が生えてからの治療が必要ないと判断されるとき。
- 本人がものすごく気にしており、精神発育に問題が生じる可能性がある場合。
子供の気持ちは親からはなかなか理解しにくいものです。歯並びが原因で内気になっていたりしたらやはり矯正治療の対象となるでしょう。 - 審美的にあまりにも悪い歯並び。