小児歯科専門

小児と大人の治療の違い

    投稿日:2022年3月2日 | 最終更新日:2022年3月16日

    子ども達の歯の健康のために

    虫歯のない子はいないほどに、日本の子供の歯の健康は、そこなわれています。厚生省が実施している「歯科疾患実態調査」によると、5~15才の子供たちの乳歯と永久歯をあわせた虫歯の有病率は実に90パーセント以上になります。まさに虫歯ほど羅患率の高い病気はないといえます。

    しかしながら、現在においても周囲の大人たちが「たかが、虫歯なんて…」「別に命にかかわる病気じゃないし…」「そのうち生えかわるし…」と考えていたなら、不幸なことです。永久歯及び永久歯列に大きな影響を及ぼします。

    虫歯から大切なお子さま、そして歯を守ってあげられるのは、ご両親をはじめとした周囲の大人たちの理解です。
    また、子供の成長途上にある変化の激しいお口の中の事を考えると、単に痛い時、痛い歯だけを治療するだけではなく定期的に発育を観察する必要が有ります、いわゆる定期検診です。総合的に口の中全体を診察し、大切なお子様の歯の健康・成長の維持増進を計ることが大切です。

    より良い理解を目指して 〜カウンセリングシステム〜  信頼関係の樹立

    心身ともに感受性の高い小児期の予防および治療などにおいては、保護者の小児歯科に対する知識と信頼関係とご協力が必要です。
    お話は約30~60分程度です。

    乳歯はそのうち抜けてしまうから、お口の健康に気をつけなくても大丈夫だと思ってはいませんか? お子さまの歯には大人の歯とは異なる特徴があり、大人以上に丁寧なケアが必要です。 今回は、子どもの歯と大人の歯の違いについてお話いたします。

    小児と大人の治療の違い

    ■乳歯の特徴

    乳歯は永久歯に比べると、表面を覆っているエナメル質が薄くて柔らかです。 酸に弱いため、むし歯になるとあっという間に進行してしまいます。

    乳歯の下には永久歯の芽があります。 そのため、乳歯がひどいむし歯になると、やがて生えてくる永久歯までがむし歯になりやすくなります。 また、乳歯には「永久歯が正しい位置に生えるのを導く役割」があります。むし歯などで乳歯が早めに失われると、永久歯が曲がって生えたり、全体の歯並びが悪くなることがあります。 歯質が弱くて永久歯に影響する乳歯だからこそ、むし歯からしっかりと守る必要があるのです。

    生えてまもない永久歯の特徴

    生えてまもない永久歯は歯の根がまだできあがっていません。また大人の歯に比べると柔らかく、酸にも弱いのが特徴です。 そのためむし歯になりやすいだけでなく進行も早いのです。

    生えて2~3年経つと、歯の根が完全にできあがり、表面も十分に硬くなります。

    お子さんの歯をむし歯から守るために

    むし歯菌は歯垢に潜んでいます。 歯を磨いて歯垢をしっかりと落とすとともに、歯垢を増やさない食生活を心がけることが大切です。

    ・毎日歯磨きを欠かさない
    10歳くらいまでは、大人が仕上げ磨きもしてあげましょう。

    ・フッ素を活用する
    フッ素はむし歯予防に効果的です。 歯科医院でフッ素塗布を受けるとともに、普段使っている歯みがき剤もフッ素入りのものにしましょう。

    ・シーラントを受ける
    奥歯の溝はむし歯になりやすいポイントの1つです。

    歯の溝を歯科素材で埋める「シーラント」を受けることで、むし歯のリスクを抑えられます。

    乳歯が生えてくる生後6カ月くらいになったら親子でご来院ください。 お口の健康を守るためのブラッシング方法や食生活の改善点、気をつけることなどをお伝えいたします。 お子さんが将来お口のことで悩まずに済むように、ご一緒に予防を心がけていきましょう。

    佐世保市の小児歯科医院

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