お口の中の被せ物を作るのは歯科医師ではなく歯科技工士です。
あなたの歯は誰が作ったかご存知ですか? あなたが食材を購入するとき産地や生産者が明記してあると安心しませんか? 所で、あなたの口の中に入る技工物は誰がどこで作ったかご存知ですか? 最近中国産の技工物が増えて問題化してます。あなたの歯を歯科医院で削り・型取りした後その模型は中国へと渡り、中国の技工士が作った技工物があなたの大切な歯に入ってるケースもあります。すべての中国産が悪いとは言えませんが、知らない間に製造過程も不明な中国製の歯が入れられてる事もあると知ると驚きませんか? 2008年に調査された報告書です、現在はさらに進んでいるでしょう。リンク
技工士には歯科医院に勤務する院内(勤務)歯科技工士と技工所で働く歯科技工士がいます。
歯科医院内に技工士がいなければ、外注技工所に製作をお願いします。その中には国内の外注技工所と海外の外注技工所が有ります。また一度国内の外注技工所に出てそれから海外の外注技工所に再委託される場合も有ります。
院内に技工士がいれば、歯科医も指示を出しやすいし、患者さんの要望・希望も直接技工士がお尋ねする事も出来、より細かい対応が出来ます。出来上がりを見ての微調整も出来、患者さんの笑顔や時には感謝の言葉も頂けます。歯科技工士になって良かったなと再確認できる瞬間です。次の作品にさらなる力が入ります。
では何故すべての歯科医院に院内技工士はいないのでしょうか?
すべてはコストの問題です。院内技工士は定期昇給しますし、技工設備のコストやテナントなら技工室部分の賃料も必要です。外注技工所なら複数の技工所を比較してより安い所や海外に発注し毎年コストを下げる事も可能です。結果として国内では技工士のなり手が少なくなって技工士専門学校の閉鎖が相次いでます(72校→49校)。日本の物作り文化の崩壊は「あなたの口の中」でも起きているのです。治療を受ける際は技工士が院内にいる地元の歯科医院を是非選んで受診して下さい。その一歩が国内歯科技工の崩壊を防ぎます、安心・安全な技工物で生活することを可能とします。
保険点数は全国一律なので技工料を安くしなければ歯を入れても利益が出にくいのです。結果として海外委託が増えているのです。食品などと同じですね。
大串歯科医院では開院当時より院内勤務技工士がいます。より質の高い歯を作って入れたいという、医療人としての誇りです。多少のコスト増には目をつぶらざるをえません。
生産者が明記してある食品を購入する事が生産者を応援するように、あなたが院内技工士がいる歯科医院を選んでくれる事が院内技工士への応援となります。全国でも院内勤務技工士がいるところは1割以下程度になってきたと思います。あなたもどのようにして歯が作られてるか理解して院内勤務技工士を応援して下さい、「いい歯が入りました」の一言が何よりも頑張る力を与えてくれます。物作りは日本の基盤です、大切なあなたの歯を顔のわかる日本の技工士が安全・安心な材料で作る時代が続くように応援して下さい。
是非、全国の医院内技工士がいる歯科医院を受診して下さい。あなたのその選択が日本の物作りを支え、見えないところに情熱とコストをかける医院の姿勢を見ることが出来ます。
上手な歯科医院の見分け方は難しいですが、真面目な歯科医院の見分け方は可能です。
佐世保 大串歯科 院内勤務技工士 「匠 五人衆」
歯科医療の一端を担う専門職
高度な精密技工技術とともに、患者さんごとに異なる歯の色や形を把握する繊細な審美感覚が求められる仕事です。
医療人としてのやりがい
歯科技工士の仕事は、こうした歯科医療を支え、人々の健康と幸福に貢献できる仕事です。
歯科技工士が作成する主なもの
クラウン(歯の被せ物)
ブリッジ
総義歯(入れ歯)
局部義歯(部分入れ歯)
インプラント
矯正装置
マウスガード
エピテーゼ
保険適用されるエピテーゼの製作には義肢装具士があたりますが、製作方法や使用材料、器材は歯科技工作業と共通しているものが多いため、保険適用されないエピテーゼの製作には歯科技工士も活躍しています。