歯周病

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日本歯周病学会
専門医」在籍

他院で「抜歯」と言われてしまった方、ご相談ください

歯周病は「感染症」です。
細菌」へのアプローチが大切になります。

細菌検査
遺伝子検査
CT分析

歯周病「専門医・指導医」のご紹介

当院の歯周病治療は、日本歯周病学会「専門医」、日本臨床歯周病学会「指導医」の資格を持つドクターが担当します。

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理事長 大串 博

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  • 日本臨床研修指導医
  • 日本歯周病学会 専門医
  • 日本口腔インプラント学会 専門医
  • 日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医
  • 日本臨床歯周病学会 歯周インプラント指導医
  • 日本顎咬合学会 認定医
  • 日本アンチエイジング歯科学会 認定医
  • 日本歯科医師会認定産業歯科医

悪い細菌を増やさない歯周病治療

歯周病は、口の中の常在菌(良い菌)が病原性のある悪い細菌(悪玉菌)に変化することで発症します。これまでの歯周病治療では、歯茎の中に器具を入れて歯の根についている歯石や汚染物を「ガリガリ」と取る処置が一般的でした。しかし、一度では終わらず数年後にまた同じ治療をする方もいるのが事実です。

確かにこの治療法は、歯周病治療の基本であり歯周病を改善する効果的な方法です。ただ、この処置だけでは菌を取り残す可能性があり、歯周病を繰り返してしまいます。

細菌の分析が歯周病治療のカギを握ります

「あなたのお口の中には、どの菌が多いですか?」と聞かれて答えられる人はほとんどいません。自分の口の中にいる細菌のことを知らない人が多いからです。

歯周病は感染症で、特定の「菌」が歯周病を発症させます。口の中には300〜400種類またはそれ以上の細菌が存在しています。一般的な歯周病治療は全ての「菌」を対象にした治療を行っているので、菌の除去はできますが、どの歯周病原因菌が減っているのかはわかりません。

また、歯周病菌は昔からいる常在菌で完全に駆逐するのはほぼ不可能です。じゃあどうすれば良いのかというと、歯周病菌が活性化しないように上手くコントロールするがポイントで、そのためには「菌を知ること」が重要です。

そこで当院では、科学的に「菌」を分析し、「対症療法」ではなく「菌の種類」「歯の質」「生活習慣」などを把握・改善しながら原因追求治療を行います。

まずはお口の状態を科学的に分析します

まずはお口の状態を科学的に分析します

治療を始める前に診察・診断をしっかりと行います。それは、菌という名の敵を倒すために必要な情報を得るためです。

相手のことを何も知らない状態で戦いを挑んでも負ける確率が高いです。しかし、相手の情報を得て”準備”しているだけで勝率が上がる可能性があります。歯周病原因菌を倒すには“治療の準備”が必須です。

当院では「細かい問診」「口の触診」「レントゲン撮影」「歯周基本検査」はもちろんのこと、次のような検査を取り入れています。

位相差顕微鏡検査

位相差顕微鏡検査

位相差顕微鏡検査では、お口の中のプラークを採取して「菌の種類や量」「活動性」などを確認していきます。この検査を治療前と治療後で行い、口の状態の変化を観察できます。

CT検査

CT検査

歯周病は、進行するほど歯の周辺の骨を溶かす範囲が広がっていきます。CTは、骨の厚さや量を三次元的に確認できる検査機器で、歯周病の進行度合いを明確にすることが可能です。

検査の結果をもとにプランニングし、歯周病原因菌に直接アプローチしていきます

検査の結果をもとにプランニングし、歯周病原因菌に直接アプローチしていきます

口の状態や細菌の情報量が多いほど、治療法が明確になってきます。歯周病原因菌を特定した後は、その菌に効果的な方法で「殺菌」をしていきます。

殺菌とは、特定の病原菌を死滅させることです。当院では「ブラッシング指導」「歯垢・歯石除去」に加えて原因菌に直接アプローチできる手法を取り入れています。

歯周内科治療

歯周内科治療

歯周病を発生させる菌は、1種類ではありません。複数の種類の菌がいて、それぞれ形や病原性が違います。歯周内科治療では「原因菌」に対して適した薬を使う「投薬療法」を行います。この方法は数日で効果がでやすく、短期間で完了するケースが多いです。

3DS療法

3DS療法

3DSとは「dental(デンタル)drug(ドラッグ)delivery(デリバリー)system(システム)」の略で、歯周病原因菌を抗菌剤で除菌し、予防していく方法です。

専用のマウスピースを作ってその中に薬剤を入れて装着することで、歯周ポケット(歯茎の溝)の中に浸透して効果を発揮します。

レーザー殺菌療法

レーザー殺菌療法

歯周病菌が歯茎の奥まで侵入した場合、根に付着している歯垢や歯石を正確に取り除くのは難しいです。レーザーの光や熱は、狭い歯茎の中にも届き、奥深くに入り込んだ細菌の除去が可能です。

レーザーを使用することで効率的に細菌を除去できるほか、細菌によって傷ついた細胞を再生、活性化させる効果があり治療後の歯茎の治りが早い傾向があります。

短期集中治療 ―FMD―

短期集中治療 ―FMD―

一般的な歯周病治療は、4回〜6回に分けて根の表面に付着した歯垢・歯石を除去していきます。しかしその場合、処置をしていない部分にいる細菌が再感染を起こしてしまい歯茎の改善が遅延する恐れがあります。

FMD(フルマウスディスインフェクション)は、1日で感染した全ての歯の根面を整えて、再感染を防ぐ方法です。また、同時に歯周病原因菌の種類に適した投薬をすることで、細菌の活動を抑える効果が期待できます。FMDは、特に病原性の強い歯周病菌に感染している方にお勧めする治療法です。

抜歯の可能性を可能な限り回避する「骨再生療法」

抜歯の可能性を可能な限り回避する「骨再生療法」

重度歯周病の場合、細菌が作り出す内毒素(エンドトキシン)という有害物質によって骨が広範囲に溶かされている状態です。歯は骨に支えられているため、骨が溶けてなくなるとグラグラと動きだし、自然に抜けてしまうケースもあります。また、内毒素によって失った骨は、自然に元の状態に戻ることはありません。

そこで当院では「歯周組織再生療法」という骨や組織を再生させる外科処置を行い、改善を促しています。歯周組織再生治療のやり方には、いくつか種類があり、当院では次の治療法を取り入れています。

GTR法

GTR法

骨は自然に再生しないと言いましたが、骨にも自然治癒力があります。菌に汚染されていた根面をきれいにした後、骨は再生していきます。

ところが、骨が再生するスピードより歯茎が再生する方が上回り、骨が再生する隙間がなくなり歯が安定しなくなります。

GTR法(歯周組織再生治療)は「メンブレン」と呼ばれる人工膜を、骨と歯肉の間に挿入することで、歯茎の侵入を防いで骨の再生を促す治療法です。

エムドゲイン

エムドゲイン

エムドゲイン・ゲルと呼ばれる薬剤を失った骨の部分に塗布することで骨の再生を助けていきます。また、骨が回復すると同時に歯茎も正常な状態になり、歯周病の影響で歯が長くなった見た目を改善する効果が期待できます。

PRGF

PRGF

稀に再生治療で使われる材料が体に合わず、拒否反応が現れるケースがあります。

PRGFは自身の血液を採取して、骨や組織を効率よく再生するタンパク質(成長因子)を取り出して患部に塗布することで、骨や歯茎といった組織の回復を促します。

自身の血液からタンパク質を抽出しているため、体の拒否反応がほとんどなく、治りが良いのが特徴です。

リグロス

リグロス

リグロスは「bFGF」というタンパク質を主成分とする薬剤です。「bFGF」は骨や他の組織の成長を促して、歯周病の再生療法に効果を発揮します。リグロスは保険適用の薬剤になるので、経済的な負担を軽減できます。

「抜歯を回避」する歯周外科治療

歯周外科治療は、外科的な処置を行い徹底的に感染源を取り除く方法です。重度歯周病では歯周ポケットが深すぎて、手作業で行う根面の清掃処置(SRP)では菌の除去に限界があります。しかし、感染部分が根面に残ってしまったままでは、歯周病が改善しません。そこで当院では重度歯周病の場合、次のような外科治療でアプローチすることがあります。

FOP法(歯肉剥離掻爬手術):「奥深くの歯石」を除去

FOP法

歯の構造は奥歯になるほど、複雑さが増します。特に奥歯は根の本数が多く、歯茎の中に根っこが隠れている状態のため正確に歯垢や歯石を除去するのは難しいです。FOP法は、その名もフラップ手術と呼ばれていて「歯茎を開く」という意味があります。

フラップ手術は、歯周ポケットが深いところの歯茎を開いて、直接根の状態を見ながら感染物を除去できるので、歯周病の改善に効果的な方法のひとつです。

ルートセパレーション:「分岐部病変」の治療

ルートセパレーション

分岐部は、“歯の股”の部分を指します。分岐部病変は奥歯が歯周病の進行で分岐部まで歯周ポケットができてしまった状態です。右の画像にある赤丸が分岐部病変です。分岐部を確実に清掃することは不可能に近く、放置しておくと歯周病がさらに進行していきます。

そのため、1つの歯を2つに分割して感染部を取り除く「ルートセパレーション」という外科処置を行います。処置後は、それぞれに被せ物を装着するか、繋がったブリッジの被せ物を付けるようになります。

「見た目を修復」する歯肉移植手術

「見た目を修復」する歯肉移植手術

歯肉移植手術は、患部に上顎の裏側から採取した歯茎を縫い付ける方法です。歯周病治療後は歯茎が引き締まった影響で、歯が長く見えて口元のバランスが悪く感じたり、知覚過敏を引き起こしたりします。

歯肉移植手術で歯茎に厚みを出すことで、見た目知覚過敏を改善できます。また、足した歯茎は時間の経過と共に馴染んでいくため、見た目が悪くなる心配はありません。

「見た目を修復」する歯肉移植手術

歯肉移植手術は、被せ物の治療でも行う場合があります。

例えば、歯茎の厚みが足りない状態で装着すると、被せ物と歯茎の間に隙間ができやすく炎症を起こしたり、見た目が悪くなったりする原因になります。

そのため、当院では「被せ物の予後を良くしたい」「見た目の良さを追求したい」方に、この手法を提案させていただく場合があります。歯肉移植手術は、高度な技術と設備が不可欠で、治療を取り入れていない歯科医院もあります。気になる方は、お気軽にご相談ください。

最後に:担当医からのメッセージ

歯周病治療は、深い歯周ポケットが浅くなることがゴールではありません。患者さんと我々医療従事者が協力し、歯周病を発生させない健康な口の環境を生涯に渡って保ち続けることが目的であり、ゴールでもあると考えています。

そのためには、定期的なメンテナンスだけではなく、毎日の歯磨きケアが非常に大事になります。「一時的な治療、改善」では、また同じことの繰り返しになり、歯を失う可能性が高くなります。

当院では、患者さんの歯を1本でも多く守りたい、そのために患者さん自身に歯の大切さを理解してもらうことも大事にしています。わからない、理解しづらいことは、何度でも噛み砕いて説明しますので、お気軽にお声がけください。

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。

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