睡眠時無呼吸症候群
歯の矯正治療で抜歯をすると歯列が狭くなり舌位が低下・後退することがあります。それが原因となりいびきをかきやすくなったり、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすことがあります。抜歯前にリスクの説明を受けてください。
同じ理由で歯列不正でアーチが狭い場合も同じ症状が起きやすいです、歯の矯正がおすすめです。
美容矯正ではなく機能的を考慮した矯正となりますので、当院のような総合的な歯科医院での相談をおすすめします。
歯の矯正していびきがひどくなったんですけど、大丈夫ですか?
睡眠時無呼吸症候群ってニュースでやってる居眠りして大事故起こす病気ですよね
大きな社会問題も引き起こす病気ですね。
矯正治療で歯を抜くと起きるんですか?
必ず起きる訳ではありませんが、そのリスクはあります。
抜歯する前にリスクの説明があったはずです。
睡眠中に呼吸が止まる2つのタイプとは?
睡眠中に呼吸が止まってしまう原因は大きく分けて2つあります。
1つ目は、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)。
2つ目は、呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)です。
閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)
喉や気道が塞がってしまうタイプ
上気道に空気が通る十分なスペースがなくなり呼吸が止まってしまうタイプです。
SAS患者さんのほとんど、9割程度がこの閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)に該当します。
上気道のスペースが狭くなる要因としては、首・喉まわりの脂肪沈着や扁桃肥大のほか、舌根(舌の付け根)、口蓋垂(のどちんこ)、軟口蓋(口腔上壁後方の軟らかい部分)などによる喉・上気道の狭窄が挙げられます。
これには、骨格とその中におさまる解剖学的な組織の量が関係します。
元々大きい骨格であれば多少太ったとしても、つまり組織の量が増えても、上気道を狭める可能性はそう高くはありません。しかし、例えば元々小さい骨格の場合はどうなるでしょう?
上気道のスペースが圧迫されて狭くなり、元から上気道のスペースが少ない場合にはさらに閉塞しやすい状況になるわけです。
抜歯矯正ではこのタイプを引き起こすことがあります。
横向きになるといびきが止まる!?
「仰向けに寝るといびきをかくのに、横向きになるといびきをかかない」のは、仰向けで寝た時に気道が狭くなっている証拠。特に仰向けの場合は舌の付け根(舌根)などが上気道に落ち込みやすくなります。睡眠中は筋肉が弛緩するので、ただでさえ無呼吸が起こりやすい状態になるのです。
上気道に十分なスペースがあるときには問題ないのですが、上気道が閉塞してくると狭い隙間を空気が通ろうとするので、音、つまり「いびき」が生じます。そして上気道が完全に塞がれてしまうと空気が通る隙間がなくなり、「無呼吸」になるわけです。
電車の中や会議中などで椅子に座った状態でもいびきをかいてしまうとしたら、要注意です。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠中に無呼吸を起こすと、血中の酸素濃度が下がったり、脳が覚醒させられたりします。 また、呼吸努力が強くなり胸腔内を陰圧にするため心臓などに負担がかかります。 高血圧の人やメタボリック・シンドロームの人、いびきをかく人や日中に眠気を感じる人は要注意です。
睡眠時無呼吸症候群はなぜ起こるのですか?
閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主な原因
肥満や小さい顎、舌の根元が落ち込む舌根沈下、飲酒、睡眠薬の使用などが挙げられます。 また鼻炎などによって鼻づまりがある方も無呼吸になりやすいと言われています。 小児の場合はアデノイド・扁桃が大きいせいで無呼吸を来すことがあります。
無呼吸になる理由は何ですか?
睡眠中に呼吸が止まる二大要因 無呼吸が起きる原因によって、SASは大きく2つに分類されます。 1つ目は、空気の通り道である上気道が物理的に狭くなり、呼吸が止まってしまう閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)です。 2つ目は、呼吸中枢の異常による中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)です。
中枢性睡眠時無呼吸タイプ(CSA)
脳から呼吸指令が出なくなるタイプ
脳から呼吸指令が出なくなる呼吸中枢の異常です。睡眠時無呼吸症候群の中でもこのタイプは数%程度です。
肺や胸郭、呼吸筋、末梢神経には異常がないのに、呼吸指令が出ないことにより無呼吸が生じます。OSAと違い、気道は開存したままです。OSAの場合は気道が狭くなって呼吸がしにくくなるため一生懸命呼吸しようと努力しますが、CSAの場合は呼吸しようという努力がみられません。
CSAに陥るメカニズムは様々ですが、心臓の機能が低下した方の場合には30-40%の割合で中枢型の無呼吸がみられるとされています。
こちらは抜歯矯正との因果関係はありません。
睡眠時無呼吸症候群と抜歯矯正
抜歯矯正をすると、口腔内は成人なのに歯列が中学1~2年の歯並びの大きさになってしまう。
したがって、舌の置き場所も狭くなるので舌が後方に下がり、舌根沈下(舌が後ろに下がる)によりいびきをかきやすくなったり、睡眠時無呼吸症候群(新幹線の運転手の居眠りですっかり有名になった病気)を誘発する恐れもあると言われてます。
まさか、矯正治療のために歯を抜いて将来睡眠時無呼吸症候群で苦しむとは想像できませんよね。
しかし、歯科医師からみればあり得ることだよね、です。
実際、当法人に勤務していた歯科医師も過去に抜歯矯正を受け睡眠時無呼吸症候群と闘病してます。
出来るだけリスクのある治療法は避けて、歯を抜かないで矯正治療を受ける事をオススメします。
他院で抜歯矯正を受け当院でわざわざ矯正しスペースを作り直して、抜歯した歯の代わりにインプラントを入れる方もいます。歯並びは綺麗な状態で歯の本数を元に戻すイメージです。
何かスッキリしない、歯を抜く必要はなかったのかな?
歯の矯正治療と言えば、すぐ歯を抜く必要があるというイメージが浮かぶほど矯正歯科では歯を抜いてきたわけです。
インビザラインマウスピース矯正により抜歯しない矯正が広まってきました。
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