歯周再生療法・歯周形成外科

歯周病再生療法とは

歯槽骨
歯周病は歯の周りにある歯槽骨を吸収してしまうため、病気が進行すると、どんどん歯槽骨が少なくなっていきます。この歯槽骨の吸収は、ほとんどの場合、歯周病が完治しても元の形には戻りません。この吸収した歯槽骨の形に添うように、歯肉が表面を覆っていますので、歯の表面が以前と比べ多く露出しますので、歯が長くなったように見えてしまったり、歯に隙間が空いてしまったり、場合によっては歯がしみるといった症状がでてくることがあります。今までの歯周病治療では、歯が抜けてしまう前に、これ以上病気が進行しないように止める事だけで、元の状態に戻すことはほとんど不可能でした。ところが最近では、歯周病により破壊された歯の支持組織を再生させ、歯をできるだけ元の健全な状態に戻す治療法があります。しかし、あまりにも重度に進行した歯周病では、この治療が困難な場合もあります。

GTR法とエムドゲイン

GTR法

歯肉
歯周病で破壊、吸収された歯周組織は、その原因を除去することで、再生しようとしますが、歯周病に罹患した部分を清掃した後に何もせずそのまま治癒を待つと必要な支持組織が再生する前に歯肉がそこに入り込み歯周組織の再生を阻んでしまいます。GTR法では、歯周ポケット内部を清掃した後にメンブレンと呼ばれる膜を設置し、外から歯肉が入り込まないよう防御することで、メンブレンの下には歯周組織が再生を開始し、ゆっくりと成長していきます。この成長には時間を要しますので、メンブレンの下が新しい組織で満たされるまで一定期間保持しておく必要があります。しかし、あまりにも進行した重度の歯周病では、この治療が困難な場合もあります。また最近では、歯周病により破壊された歯の支持組織を再生させ、歯をできるだけ元の健全な状態に戻す治療法もあります。

リグロスによる歯周組織再生療法

保険適用された歯周組織再生剤リグロスとは

リグロスとは

歯周組織再生剤「リグロス」は、2016年9月、日本において、製造販売承認が得られました。そして、同年12月より「リグロス歯科溶液キット」(科研製薬)として販売が開始されました。同時に保険適用され、一般開業医においても、使えるようになりました。

歯周組織再生剤とは

歯周病の進行で歯槽骨の破壊が進んだ場所の骨の再生を可能にするのが歯周組織再生剤です。以前から自由診療でエムドゲインという薬剤が用いられ、相当の治療成績を収めていました。リグロスは、同じ様な機能として、骨欠損した場所の再生が期待できる保険適用の歯周組織再生剤として注目を集めています。

ヒト型リコンビナント成長因子を応用し歯周組織再生を誘導

リグロスの有効成分である成長因子として塩基性線維芽細胞装増殖因子(FGF-2)をフラップ手術時に骨欠損部に填入することで歯周組織の再生を促す効果が期待できます。

リグロスの効果は実際のところどのくらい?

骨の再生量

歯周組織再生療法での歯槽骨の再生量は2~3mm程で、歯槽骨が吸収(破壊)されたすべてを回復する分けではありません。
これは、他の歯周組織再生療法(エムドゲインGTR)などでも同様で、それぞれ大差はありませんが、リグロスの方がやや有効性が高いようです。
骨の増加量の確認のため、術後にレントゲン撮影をしても明瞭に写らないこともあります。

歯周組織の全体的な改善

歯周ポケットが減少し、歯周病の不快症状(出血や痛み)などが少なくなり、再発リスクが減少します。

動揺度の減少

歯の動揺が少なくなり、咬合痛も起こりにくくなります。