このサイトでは、安心安全な歯科インプラント治療を受けるための情報をお伝えします。

私が平成元年に佐世保市に帰郷し、インプラント治療を行って約27年が経ちました。

開業後初めてインプラント治療を行ったのが平成2年です。当時の佐世保ではンプラント治療について話をすると、同業の先生ですら、「そんな治療をすると大変なことになるよ!」と私に言われた時代でした。しかし都会ではすでにインプラント治療が普及して高い評価が出始めた時で、私はこの治療方法は必ず患者さんの役に立つと信じ導入しました。それから25年、多くの歯科医師がインプラント治療を導入することとなり、もはやインプラント治療はなくてはならない治療としてその地位を高めてきました。昔から都会で起きたことは10年遅れて佐世保でも起きると言われてました。

反面、インプラント治療における死亡事故や後遺障害の問題がたびたびニュースでも取り上げられる時代となりました。インプラント治療自体は大変すばらしい治療方法です。安心・安全にインプラント治療を受けるためには患者さん側も知っておくべきポイントがあります。時代と共に診査→診断→手術→補綴(被せ物)の各ステップが大きく進歩しています。現在のスタンダードな治療方法を知ることが安全にインプラント治療を受ける秘訣です。

インプラント治療の進歩はめざましく、インプラント専門医を受診すれば、安心して安全にインプラント治療を受けることができます。

1.正確な診断の為の検査・・・・・CTによる診断はもはや必須です。安全なインプラント治療のためには必ず必要です。CT撮影は治療を受ける歯科医院に設備がある場合と、近所の医科病院等で外部撮影する場合があります。撮影の精度は医科用CTの方が鮮明です。(機械の価格が全く違います) しかし手術中や術後確認のためのCT撮影をするためには院内にCTが必ず必要です。手術中に少しでも不安があればCTを撮影して確認して手術を進めればいいのですが、CTがなければとりあえずで進めるか止めるしかありません。でもなかなか途中で止めれないのです。CTを撮影すれば、もし止めなければならない時はしっかりと辞める決断もできますし、手術方法の変更もできます。

院内にCT撮影設備がある事、これが一つ目のチェックポイント1です。

2.正確な手術法選択のための診断・・・・・せっかくCTを撮影しても活用しなければムダです。現在では撮影したデータはインプラントシミュレーションソフトに取込み分析します。3D画像上で顎骨の分析ができ、インプラントの植立方向、長さ、太さ等を決定します。その画像または動画で説明を十分に受けて下さい。このシミュレーションソフトで決定した手術プラン通りに手術用ステント(サージカルガイドとも呼びます)を作製しオペを行います。ですからとても大切なステップです。せっかくCT撮影・シミュレーションソフトによる分析を行っても、サージカルガイドに正確に反映できなければそこから先はまた勘と経験の世界になります。分析したデータを伝送すればサージカルガイドと樹脂による顎模型を製作してくれる会社があります。顎模型を利用して事前に模擬オペもできます。

診断用のシミュレーションソフトによる分析。これがチェックポイント2です。

3.安全な手術と補綴への考慮・・・・・ステップ2で出来上がったサージカルガイドを口の中に装着してドリリングを行えば、予定した位置に正確にインプラント体が植立されます。サージカルガイド専用のドリルを使えばシミュレーションソフト上で設計した長さ以上は深く進まないように安全装置が付いています。CT撮影から手術まですべて一連のシステムです。どこかを省略するとその分ヒューマンエラーの発生が多くなります。神経に近い場合や骨が柔らかい場合、上顎洞に近い場合は超音手術装置にて穴を開けていきます。軟組織(神経や粘膜等)を傷つけず硬組織(骨)のみを切削できますのでとても安全です。この機械のおかげで、今までなら手術できなかったケースでも、インプラント治療が可能なケースが増えました。

正確なサージカルガイド。これがチェックポイント3です。

4.手術を担当する歯科医師の知識と経験・・・・・お金を払えば多くの部分は設備が整うようになりました。しかし最後のカナメは術者の知識と経験が臨機応変な対応を可能とし、困難なケースほど予後を左右します。日本口腔インプラント学会または日本顎顔面インプラント学会の専門医を目安として受診して下さい。わずか1日の講義・実習で専門医や修了証を発行する器材メーカーの専門医や英会話やドイツ語会話すら出来ないのにアメリカやドイツの学会認定専門医という強者もいらっしゃいます。

5.確実な補綴・・・・・インプラント体の上部には補綴物(被せ物)が入ることにより物を咬めるようになります。2のコンピュータシミュレーション時に咬みやすい補綴物の最終位置を決め、それを考慮したインプラント体の植立方向を決めています。咬みやすさはすでに1.2のステップで決まっているのです。製作はCADCAMを使いコンピュータ上で設計し、ブロックをミリングマシーンにて正確に削りだした後、歯科技工士が最終的に仕上げます。この段階もデジタル化されています。数年前と全く作り方も変わりました。(インプラント専門技工士が作れば更に安心ですが、全国でも数は少ないです

 

6.メインテナンス・・・・・定期的なメインテナンスはインプラントを長持ちさせるために最も大切なことです。しかしメインテナンスしやすいインプラントの植立方向、補綴物の形態は実は上記の1~3ですでに決まっているのです。長持ちするインプラント治療は上記1~5を正確に、確実に行う事によって得られます。

7.通院困難になった際、訪問診療にて対応してくれるか?  最近特にこの問題の重要性がクローズアップされてます。残念ながら、すでに対応NOの歯科医院で治療を受けられた方は今のうちから対応を主治医と相談された方がいいと思います。何か起こってからでは大変です。

 

佐世保歯周病・インプラント臨床研究所

日本口腔インプラント学会認定 インプラント専門医 大串 博
日本口腔インプラント学会認定 イインプラント専門技工士 森 真二